朝飯を抜くと糖尿病になりやすいかも
要約
朝ご飯を食べない人は糖尿病のリスクが高かった。
朝ご飯を抜くと筋トレのような高強度の運動時に力がでないことを紹介しました。
この論文を見る前からたとえ遅刻をしそうになっても朝飯を食べることは忘れなかったのでしたが、筋トレに影響するならますます抜かしてはいけないと感じました。そして、筋トレをしない人でも、健康に気を付けるならばやはり朝ご飯は食べた方がよさそうです。
2019年に発表された論文では(1)、朝ご飯を抜くことと糖尿病のリスクの関係のメタ解析を行っています。その結果、朝ご飯を抜かない人と比較して、朝ご飯を抜く人は糖尿病のリスクが１．３３倍高く、肥満度を考慮したとしても１．２２倍高いという結果がでました。さらに、朝ご飯を抜く回数が多いほど糖尿病のリスクが高くなり、週４回以上抜く人は１．５５倍糖尿病のリスクが高いという結果となっています。
炭水化物を摂っていない時間が長いと次に炭水化物を食べたときにインスリンやGLP-1といった血糖値を下げるホルモンがうまく分泌されず、血糖値が急上昇をしてしまうという報告がありますが(2)、これはどうやら長期的にみても体に良くはなさそうです。
朝食を食べても食べなくても体重はあまり影響しないという論文が世間では話題になっていますが、健康にとってはやはり朝食は重要なようです。
（でも、菓子パン＋ジュースではだめだ！）
参考文献
(1)2019 The Journal of Nutrition「Breakfast Skipping Is Associated with Increased Risk of Type 2 Diabetes among Adults: A Systematic Review and Meta-Analysis of Prospective Cohort Studies」
(2)2015 Diabetes care「Fasting Until Noon Triggers Increased Postprandial Hyperglycemia and Impaired Insulin Response After Lunch and Dinner in Individuals With Type 2 Diabetes: A Randomized Clinical Trial」
