筋トレこそが最強の薬である。

京大バーベル部卒の薬剤師が筋トレや食事法中心に、健康に役立つ情報を紹介します。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

筋肉痛対策にBCAAを摂るなら筋トレ前がよいかも

要約 ・筋肉痛対策にBCAAを摂るなら、筋トレ前の方が筋トレ後よりも効果的であるようだ。 筋トレが広まった結果人気がでたサプリメントにBCAAがあります。BCAAはロイシン、イソロイシン、バリンのことを指し、筋肉でのたんぱく質合成に役立つことが示されて…

紅茶と一緒にたんぱく質を摂ると、吸収率が減るかもしれない

要約 紅茶ポリフェノールは卵のタンパク質の吸収率を17%減らした。 お茶に含まれるポリフェノールは糖や脂質の吸収を抑える作用があることが知られています(1)。これは太り過ぎで健康を壊す人が増えている現代社会にとってはよい作用に思えますが、本来は…

お茶はダイエットと健康にやっぱり役立つらしい

要約 これまでの研究のデータを総括すると、緑茶エキスの摂取は ・BMIの低下、血糖値の低下に役立つ。 ・HDLコレステロールの上昇に役立つ。 ・血圧や脂質の値に関しては、全体としては統計的な差は見られない。 ことが示された。 緑茶はとても親しまれてい…

多めの量のホエイプロテインなら高齢者の筋肉に役立つかも

要約 ・筋力が低下した高齢者を対象とした研究から、32.4gのホエイプロテインを摂ることで運動による筋力増加効果が促進された。 ホエイプロテインが筋トレの効果を増やすことは有名になっています。しかしながら、筋肉に効果が出てほしい高齢者に関し…

卵やコレステロールの摂取量は脳卒中のリスクに影響しないようだ

要約 ・卵やコレステロールの摂取量は脳卒中のリスクに影響しなかった。 ・遺伝的に脳卒中のリスクが高いとされる人にも、卵の摂取量と脳卒中のリスクに関連は見られなかった。 卵は栄養価に優れているうえに美味しく、しかも手ごろな値段であるところから必…

長期的な視点をもてば、低炭水化物ダイエットも低脂肪ダイエットも効果は特に変わりはない

要約 12か月にわたる低炭水化物と低脂肪食がダイエットに与える影響を比較した試験から以下のことがわかった。 ・ダイエット効果に差はなかった。 ・肥満に影響するとされる遺伝子の違いでダイエット効果に差はなかった 低炭水化物食ダイエットは人気のある…

ベリー類で中性脂肪が下がるかもよ

要約 ・ベリー類に多く含まれるアントシアニンを摂ることで、中性脂肪が下がる。 学生時代はかなり極端な低炭水化物食でダイエットを行いました。確かに痩せることはできたのですが、直感的にこれは長期に続けるものではないと感じていました。大学で栄養学…

亜鉛サプリでコレステロールや中性脂肪が下がるかもしれない

要約 ・亜鉛サプリの摂取で脂質の値が改善するようだ。 ミネラルサプリメントは手頃な値段ながらも、臨床上意義のある効果という論文がちょくちょく報告されています。即実感、とまではいくことは少ないですが、うまく使えばなかなかよい成分と言えます。 今…

シナモンがダイエットと中性脂肪の改善に役立つかも(注意も必要だが)

要約 ・シナモンの摂取で体重と中性脂肪が減る。 ・効果的な量は1日2g以上だが、ベトナム産の「カシアシナモン」は少量で肝臓に影響を及ぼす恐れもあるので、風味づけくらいの利用にとどめた方がよい。 引き続き中性脂肪を減らす成分を紹介しましょう。今…

トクホの食物繊維で中性脂肪を下げるには、相当な量が必要なようだ。

要約 トクホによく用いられている難消化デキストリンが脂質に与える影響は以下である ・中性脂肪を下げるには1日20g以上摂る必要があるが、そこまで効果は大きくない。 ・コレステロールは少し下がるようである。 特定保健用食品(トクホ)や機能性表示…

それほど多くない量の生姜で中性脂肪が減るようだ。

要約 ・生姜を摂ることで中性脂肪が平均して 17.59 mg/dl低下した。 ・より効果的な量は2g以下であった。 大学時代の友人が中性脂肪が時々高くなって困っているようだ。というわけで、中性脂肪を下げる方法について取り上げようと思います。 まず取り上げ…

飽和脂肪酸は脳に悪いかも(日本人に当てはまるかは微妙だが)。

要約 ・飽和脂肪酸の摂取量が多いことは認知機能低下やアルツハイマー型認知症のリスクの増大と関係していた。ほかの脂肪酸と認知機能については関連は見られなかった。 ・ただし、採用されている文献は欧米の人が対象とした試験ばかりであり、日本人に当て…

筋肉が弱いことは脂肪肝のリスクである。

要約 筋肉が弱いことは脂肪肝のリスク因子である。 最近、筋肉が弱いことは様々な疾患のリスク因子であることがわかっています。今回は筋肉と脂肪肝についての関係を紹介しましょう。 2019年のClinical Nutritionで紹介された論文(1)では、18歳から80歳…

ピスタチオでDNAのダメージが減るかもよ

要約 ・1日57gのピスタチオの食べると、DNAの保護やアンチエイジングに役立つことが示された。 ボディビルの大会が終わり(東京オープンボディビル60kg級。結果はギリギリ予選通過の9位)、もうダイエットをする必要はありません。というわけで、普…

高齢者もダンベルトレーニングに挑戦しよう!

要約 高齢者を対象とした試験では、フリーウェイトのトレーニングはマシントレーニングと比較して一部の筋力の向上・やる気の改善に関連していた。 この前、大学時代の友人夫妻に筋トレを教えていたところ、 「前に(私が)教えてくれた会社の上司、もともと…

すべての短鎖脂肪酸が体によいわけではない。

要約 ・短鎖脂肪酸の中でも、プロピオン酸は肥満や糖尿病を引き起こす恐れがある。 最近、腸内環境とダイエットを関連づけたサプリメントが多くみられます。確かに腸内環境と肥満や生活習慣病は密接に関係しているという論文は多数でており、おそらくこれか…

アンモニアはデッドリフトの重量には影響しない・・・

要約 ・デッドリフトの試技の前にアンモニアを嗅いでも重量は伸びない。 昔は(というより、もともとは)パワーリフティングの大会によく出ていました。その際に時々見られるのが、なんやら怪しいビンを匂ったあとにしかめっ面をしてから試技に移るという光…