リハビリ中の高齢者のお土産はフルーツではなくフルーツ味のホエイプロテインにしよう(いや、味はなんでもいいのだが)。
要約
リハビリ中の高齢者がホエイプロテインを摂ると筋力が増加する。
高齢者にホエイプロテインが役に立つという論文をまた発見したので紹介しようと思います。
今度の論文はリハビリ中の高齢者にもホエイプロテインが役に立つかもよという論文です。
2017年に「JOURNAL OF NUTRITION IN GERONTOLOGY AND GERIATRICS」
での論文によるランダム化比較試験(つまり、質の高い研究だということ)によると、リハビリ運動に加えてホエイプロテインを食事と共にとることで
・握力が30.3%伸びた
・膝伸展力が42.7%伸びた
・タンパク質摂取量を示す栄養の指標が改善した
という点で利点が見られました(対照群はリハビリ運動後に差はない)。ただし、歩行速度や起き上がり速度に関してはホエイプロテイン群と対照群で有意な差が見られなかったということなので、機能的な意味では運動が必要であるということもわかります。
ホエイプロテインを摂ることによる害も特になかったということなので、牛乳アレルギーがある、タンパク質摂取制限が必要といった特殊なケースでなければホエイプロテインを試してみてもよいと思います。
摂取量としては朝に9g、昼と夜にそれぞれ7.5g摂取しています。個人的にはリハビリ運動後にまとめて摂ってもよいのでは?と思うのですがこのように食事と共にとっても効果があるというこもわかります。
お見舞いの品として美味しいフルーツも悪くはありませんが、ホエイプロテインを持っていき、栄養状態や筋力の回復をはやめ、
「早く退院してね」
と言うのも良いのではないでしょうか?
(説明がないと変な顔で見られることが間違いないので、このブログの内容を紹介しよう!)
参考文献
2017 JOURNAL OF NUTRITION IN GERONTOLOGY AND GERIATRICS
「Whey Protein Supplementation Improves Rehabilitation Outcomes in Hospitalized Geriatric Patients: A Double Blinded, Randomized Controlled Trial」